サイディングを外壁に使用している方の中には、「外壁塗装は不要。」そう思い込んでしまっている方もいるのではないでしょうか。近頃の戸建て住宅の多くがサイディングの外壁を採用していると言われています。この記事で知ることができるのはまず、サイディングとは何か?そして、塗り替えるタイミングと塗装費用について、最後に自分で塗装できるかどうかをご説明いたします。
サイディングボードを家の外壁に採用しており、外壁塗装するかどうかを迷っている方はぜひご一読下さい。
サイディングとは建物の外壁に貼りつける外壁材です。サイディングはボード(板)。工場で型を取って外壁に貼っていきます。耐水性・耐候性も高く、デザインや種類も豊富にあるのも魅力ですが……なんと言っても、工事費用が格段に安く済むのが1番の魅力と言っても良いでしょう。サイディングボードを外壁の広さに合わせてカットしてつなぎ目を埋めていくことで、外壁が完成します。経年劣化もしにくいです。
サイディングは経年劣化がしにくいと言われている外壁材ではありますが、半永久的に何のメンテナンスも要らないというわけにはいきません。塗膜の劣化を放置してしまうと、雨漏りやカビ、湿気の発生、壁の内部が腐食してしまうなど大きな補修が必要となってしまう事態に陥ってしまう恐れがあります。ただし、新築時にコーティング(光触媒コーティング・無機コーティング・フッ素コーティングなど)がされている場合、年数が経っても劣化が見られないことも。無理矢理塗装してしまっても剥がれてしまう可能性がありますのでご注意下さい。
サイディングには、セメント質と繊維質の素材を混ぜ合わせた「窯業系サイディング」、天然の木を使った「木質系サイディング」、ステンレスやガルバリウム、アルミニウムなどの鋼板を使った「金属系サイディング」などがあります。他にも、アメリカでは主流な「樹脂系サイディング」もあります。
サイディングの耐用年数は約8年です。このくらいの時間が経過すると、サイディングの劣化が目立ってくるでしょう。しかし、その外壁を塗装することによって耐用年数も変わってきます。
サイディングの外壁は塗装によって耐用年数は変わりますが、塗り替えの時期は、塗料の種類にもよって多少の違いはあるものの大体10年ごとが目安です。
サイディングの外壁を塗り替えるサインとして、上記のことが考えられます。
塗膜が剥がれているというのは、以前塗装をした家に多い現象です。剥がれを放置してしまうと、サイディングのヒビ割れや雨漏りの原因となってしまいます。
外壁に触ってみて下さい。その時、白っぽい粉が指先に付着するようならチョーキング現象が起こっていると考えておいて良いでしょう。チョーキング現象が起こるということは、塗膜が薄くなっているというサインです。
新築時・前回の塗装時よりも外壁の色がくすんできたと思ったら、塗装効果が薄くなってきていると考えて下さい。
雨水が侵入してしまう恐れがあります。
塗装面積や塗料のグレードなどにもよりますが、一般的な戸建て住宅のサイディングの外壁塗装をおこなうのには100万円前後の費用がかかってくるでしょう。
これらをまとめた金額です。塗料のグレードによっては、もっと塗装費用がかかってしまうこともあるでしょう。
自分でサイディングの外壁塗装をやってみたい。そう思う方もいますよね。答えは「できる」でしょう。ただし、サイディングを自分で塗装するのは危険を伴う作業となります。塗る場所によっては足場を組んだりしなければなりません。ごく狭い範囲で、なおかつ足場を組まなくても良い場所を塗装するのであれば、やってみるのも良いでしょう。材料については、ホームセンター・塗料屋などで入手可能です。
自分でサイディングの塗装をおこなう際の手順についてお伝えします。
先にご紹介した方法で、サイディングの外壁のちょっとした塗装であればDIYできるでしょう。ただ、広範囲の塗装や2階部分の塗装などは、転落の恐れがあるためおすすめできません。そういう時は、信頼できる業者に頼むのが良いでしょう。
サイディングの外壁塗装は耐用年数が長めではあるものの、塗り替えのサインが出たら放置することなく塗装をおこなう必要があります。ちょっとしたヒビ割れ程度であれば自分で塗装しよう思うかもしれません。でも、広範囲の塗装が必要な場合や自分で塗って失敗したくないということであれば、サイディングの外壁の塗装を熟知したプロに相談してみるのがおすすめです。