外壁塗装・屋根塗装においてご自身の家に最適な塗料を選ぶことはとても重要です。その種類は多く、効果や性質、金額もさまざま。外壁塗装を業者に依頼する際には、塗料に関しての知識があった方が、納得できるより良い工事にすることができるでしょう。ここでは外壁塗装・屋根塗装に重要な、塗料に関する知識をご紹介します。
どうして塗料には多くの種類があるのか。それは、さまざまなニーズが存在するからです。ご自宅の環境によって適した機能、求められる価格帯、年数を考慮した耐久性などの理由が、塗料の種類を増やしているのです。
また、技術の進歩によって新しい塗料が作られていることも、種類が増えている要因と言えるでしょう。
多くの種類がある塗料の見分け方として、成分とその役割を知るという方法があります。塗料は同じ種類のものでさえ違いがあります。しかし、その構成成分を知っておけばその違いが分かるようになるのです。
色を付けるための成分。顔料を含む塗料をエナメル塗料、顔料を含まない無色の塗料をクリア塗料と呼ぶ。
耐久性を決める、塗料の主成分。塗料の名前はこの樹脂の名前によって決められています。樹脂によって耐候性や耐水性が変わります。
塗膜の機能を上げるために追加される成分。品質の安定させたり、長持ちさせたり、表面を滑らかにさせたりなど、さまざまな機能を持った添加剤があります。高性能な塗料はこの添加剤によるものが多いです。
塗料を液体化させるための成分。上の3つは個体なので、溶剤で溶かして塗りやすくする必要があります。外壁に塗装したあとは蒸発して塗料を壁に定着させます。
昔から使われている有機系溶剤は人体や環境に悪影響を与えるものがあるため、近年では悪影響のない水を溶剤とした塗料が多くなっています。
ラジカル塗料とは2012年の販売から注目されている、最新の高機能な塗料です。正式には「ラジカル制御型塗料」といい、風雨や紫外線などで外壁に発生する劣化因子(ラジカル)を抑える効果があり、より長期間の耐久性の維持が可能なのです。
ラジカル塗料は、価格が平均的でありながら高機能なので、コストパフォーマンスに優れていると言えます。また、その名の通り劣化に強く、汚れにも強い特徴もあります。ツヤと色持ちも長く続きます。
作業する人にとっても、ラジカル塗料は塗りやすく、飛散しにくいというメリットがあります。どんな下地にも対応できるのでとても便利です。
ラジカル塗料の主成分は「高耐候酸化チタン」といい、白色の顔料を含みます。そのため濃い色を選べないというデメリットがあります。
また、最新の塗料であるためその性能を測り切れていないという点もあります。耐久年数は15年と言われていますが、まだまだデータ不足が否めない状況です。
塗料に関する知識「種類を分ける成分」「ラジカル塗料」についてご紹介させていただきました。外壁塗装において重要な塗料について知っていただき、業者への依頼の際、塗料選びの参考にしていただければと思います。