外壁塗装については、リフォーム依頼に関することだけご存知の方も多いと思います。外壁塗装についてより詳しくなることは、リフォームの際の不安を減らし、工事に関してより良い選択の助けとなることでしょう。
外壁リフォームでまず重要なのが、現地調査と工事費用についてです。現地調査は見積もり内容に直接反映することですし、工事費用の内訳について知っていれば見積書の確認の際に役立ちます。ぜひこれらをチェックしていただければと思います。ここでは外壁工事についての知識「現地調査」「工事費用」についてご紹介いたします。
事前に現地調査することで見積書を作成し、施工内容と必要となる材料を判断します。建物の形状や劣化具合、使用されている材質などを確認しなければ、適した工事を判断できません。
また建物の状況だけでなく、立地や日当たりの良さといった環境も考慮することで、より良い塗料選びにもつながります。また、昨今ではドローンを使った調査を行う業者もおります。撮影した映像をタブレット端末を用いてお客様と共有するということもできます。
まず目視でひび割れや破損などを調査します。直接手で触ると白い粉がつくチョーキングなどが見受けられたら劣化のサインです。またサイディング(外壁に仕上げ用の板材を貼った仕様)の場合、反りや割れも調査し、材質によってはハンマーで叩いて音で確認します。
面積の算出方法は、建物を作成した時の図面から算出するか、計測器を使用して現地で測定をするかの2種類です。図面がある場合でも、実際の面積と異なっていたり、図面に記載されていない場合もあるので、しっかりと計測して算出します。
外壁塗装において使用する塗料は最も重要で、塗装する面積を正確に計測しなければ使用する総量を決められません。塗料はメーカーの指定する塗布量が定められており、これを守らないと塗料の持つ本来の性能が発揮されないのです。
立地の確認では、日当たりの良さや海の近さといった建物に影響がある要素を確認します。これにより、環境に則した工事材料を選ぶことができます。また工事をスムーズに行うためにも、道路の広さ、駐車場のスペース、住宅間の距離などを計測します。資材の運搬、足場の設置などを効率的に行うためにも必要な情報です。
費用全体の約20%を占めます。外壁塗装において最も重要な塗料はもちろんのこと、塗料の飛散を防ぐ養生シートや防止ネット、壁の隙間を埋めるためのシーリング材など、必要な材料すべての費用です。
費用全体の約30%を占めます。作業を行う職人の他、塗装工事に関わる全ての人の労働に対して支払われる費用です。経歴が豊富だったり資格を有する職人が多ければ費用も高くなるでしょうが、その分高い品質が望めます。
費用全体の約20%を占めます。外壁塗装工事の際に重要な、足場を組むための費用です。足場となる材料を運ぶ運搬費と、足場を組む施工費も含まれます。足場の組み立て作業は国家資格が必要な、重要な作業です。職人の安全と効率的な作業のための費用と言えるでしょう。
上記3つ以外の外壁塗装工事費の総額となります。内容としては、現場への移動費、駐車料金、保険費、印紙代、事務手数料などさまざまです。ここは他の項目よりもしっかりと目を通し、必要かどうか疑問に思う部分があれば業者に確認しましょう。
外壁工事についての知識「現地調査」「工事費用」についてご紹介させていただきました。どちらも費用に関わることですので、しっかりとチェックしていただき、納得のいく工事に繋がればと思います。