『一度あることは二度ある』編
よくないことは続けて起きるものだから注意しなさいということの諺で有名ですね。
お客様とこんな出会いがありました。ピンポ~ン
「アラタナホームズのミノハラと申します。外壁リフォームのご案内でお伺いしました。」
「はい。なんでしょうか?」
「外壁のリフォームをしているのですが、現在新規支店のオープンキャンペーンをしておりまして、そちらのご案内で伺わせていただいております。」
「いえ、うちは間に合ってますので、結構です。」
「そうですか。外壁メンテをされてどのくらいですか?」
「8年くらいです。」
「1度目ではないですよね。」
「2度目です。ゴホ、ゴホ。」
「風邪をひかれているのですか?」
「いいえ、ここ数年急に咳き込むことがあって。」
「そうですか。僕もそうなんですが、気管支系が弱いのですか?」
「いいえ、今まで元気だけは自慢でしたが・・・。」
「北側にキッチンがあるお家ですが、少し気になることがありまして寄らせていただいたんですよ。」
「何?(怪訝そうなお顔・・・)」
「1度目と2度目は同じ業者でされましたか?」
「はい、知り合いに頼んで塗ってもらったんです。かなりお安くしてもらって助かりました。」
皆さん、結構な金額を言われるものですから。」
「そうだったんですね、お知り合いの方に施工していただいたんですね。
それではあまりお話しするのは気が引けますので、失礼させていただきます。
それでは。」
「ちょっと待ってください。気になるじゃないですか‼北側だの知り合いがどうのって・・・。
なんか馬鹿にされているみたいで。」
「すみません、気を悪くされたのなら謝ります。実は、典型的な施工不良だったので。」
「施工不良?どういうこと?知り合いの方に頼んだのに?」
「そのお知り合いの方は塗装専門ですか?」
「専門かどうかはしらないけど、リフォーム全般をされていると聞いています。」
「実は・・・」
このブログをご覧の皆さんはお気づきと思います。
そうです。通気口を塞いだ塗装だったのです。しかも、2回同じ施工しているので、20数年経っていました。そんな状況の壁、想像してみてください。皆さんのご想像通り、壁の中はひどい状態でした
一通り、通気口の大切さと施工不良個所の確認をさせていただきました。ただ、20年以上も塞いでいたので、壁を剥がす検査まで必要でした。
案の定といってはなんですが、壁の内部はカビだらけ。お部屋に上がらせていただきましたが、やはりカビの臭いが。特に一階がひどかったです。寝室を1階にされていたので、影響は大きかったのではないかと。
大幅なリフォームが必要でした。ただ、ご主人も奥様も年齢を考えてフラットな住宅への移住を考えてられていたとのことで、どうすれていいか今後のご相談のような流れになりました。
ご自宅は古賀市のM地区にあり、非常に人気があったので、土地のみでも価値のある物件でした。
最終的には家屋の解体後に売りに出すこととなりました。
案の定、すぐに買い手が見つかり、S様ご夫妻は希望通りフラットな邸宅に引っ越されました。
1年後、年賀状が届きました。
「引っ越ししてから半年も経たずに、咳がとまり快適な住まいで暮らしています。ありがとうございました。」
という、ありがたいお言葉をいただきました。
リフォームの提案に伺って、解体をすることになるとは私も思ってもおらず、びっくりしましたが、Sご夫妻様のお役に少しでも立てたかなぁとうれしく思いました。
シックハウス症候群などはよく知られていますが、その後のメンテも適正にされてない場合ですと、あとから影響を受けることもあります。十分にご注意ください。
次回のお客様との出会いは、
「待ってましたよ、すぐにでもお願いします‼」です。お楽しみに。